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 「就活までの人」と「就活からの人」 〜キャリアセンター長からのメッセージ〜

 人生のいくつかの節目には、複眼的思考が必要になることがある。それは、一つの出来事が目的であると同時に手段でもあるといったことだ。例えば、大学受験。合格するまでは入学が目的といってよいほど、入試合格に向けて全神経と全力を注ぐ。しかし、入学した後もなお、入学自体が目的と考えている人は成長が止まってしまう。
 じつは、長い人生のなかで、大学への入学はゴールではなく、たんに一つの出発点にすぎない。その人が学生として、人間として成長するかどうかは、入学後の4年間をどのように過ごすかによって大きく変わってくる。
 最近、ある雑誌の記事にもあったが、東大に入ることだけが人生の目標だった東大生が、ろくに勉強もせず学生生活を疎かに送った結果、銀行やアパレルや官庁など種々の業界を受けるがことごとく失敗、今はフリーターになってしまったという例さえある。長期的にみれば、大学入学は目的ではなく、一つの手段にすぎない。
 就職活動にも同じことがいえる。学部3年生や修士1年生の現時点では、内定獲得はたしかに一つの目的になるといってよい。しかし実際は、内定獲得や公務員試験合格は一つの目標にはなりうるが本来の目的ではないはずだ。本来の目的を達成するための一つの手段にすぎない。
 受験勉強と異なり、就職活動が厄介なのは、同時にこの2つをしっかり考えなければならないということだ。たしかに、学生は内定獲得に向けて全神経と全力を注がねばならない。そのためにはまず、価値観や自分の軸を含めて自分というものをよく知り、自分に合いそうな企業や職場を探すことが必要となる。 溢れかえる企業情報のなかからそれを見極めながら絞込み、自分にとって適切な選択をしながら、就職活動に取組んでゆく。
 しかし、内定を得た後でも、内定自体を目的と見なす学生は、それだけで終わってしまう。企業や官庁が求めるのは、仕事のできる人であり、その働きによって組織を活性化し、業績を伸ばし創造的な成果を生む人材である。そのためには、徹底的に深く物事を考え、失敗を恐れず積極的・主体的にチャレンジし、チームワークで仕事する姿勢や能力が必要となる。いわゆる「社会人基礎力」やコンピテンシーといわれるものだ。
 学生は内定を求めるが、社会や企業等が求めるのは創造的精神をもった生産力のある有為な人材だ。また、企業や官庁の仕事は個人だけではなく組織で行うことから、人間関係を構築する人間的魅力、傾聴力、責任感、人望、リーダーシップなどを含むコミュニケーション力は不可欠となる。
 こうした能力や資質の有る学生かどうか見極めようと、企業は必死で採用活動をしている。企業にとって「就活までの人」は要らない。必要なのは「就活からの人」だ。「就活からの人」とは、はたしてどんな学生なのか。本格的な就職活動の開始まで、まだ夏休みを挟んで時間的余裕がある。そのことを含めて、自分がどんな職業人をめざすのか、インターンシップなど様々なことにチャレンジしながらじっくり考えてみよう。

神戸大学キャリアセンター長 内田 正博

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