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 何とかなる時代は終わった−卒業後の自分を考えよう

 就職について、ときおり中年や年配の教官が、そんなもん何とかなる、今からそんなに焦らんでもエエと言うのを耳にすることがあります。そんなとき私は、内心そんなこと言うてエエんかいなと心配になってしまいます。皆さんは、時代によって社会状況がガラリと変わることを考えなければいけません。
 時代や社会の変化にともない、企業や役所の雇用環境も変化し、採用活動の方針や方法、ひいては求める人材像もドンドン変わってゆくのです。10年前のバブル絶頂期、日本が世界から「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われて有頂天になったときのように、もうそれこそ神戸大学の学生なら誰でも採るといった時代もありました。しかし、かつて大量に採用されたその人たちは今、リストラの荒波にさらされて苦しんでいます。また、よく新聞に学生の人気企業ランキングというものが出ますが、これに踊らされるのも問題です。
 業種や企業の成長・衰退も時代とともに大きく様変わりします。今元気で人気のある業界や企業が10年後、20年後に同じようにパワーがあるかどうか分からないからです。たとえば、終戦後しばらくの間の人気業界は、石炭、鉄鋼、繊維でした。その時代、エリートを自認する多くの学生たちはそうした業界に入って行きました。それからしばらく経って優秀な学生が目指す業界は銀行や商社になりました。バブル時代の花形業界もやはり銀行や商社でした。しかしその間、その名前をすっかり変えてしまった全ての大手銀行は今なお巨額の不良債権にあえぎ、商社も組織やビジネスモデルの変革を余儀なくさせられています。
 皆さんの10年後、20年後は、はたしてどんな時代、どんな社会になっているでしょうか? とくに近年はIT化にともない、時代の変化のスピードがますます速くなってきました。以前なら7年くらいでゆっくり変化したことでも、その同じことが今は1年くらいであっという間に変わってしまいます。どういう商品やビジネスモデルが時代のニーズに合うのか、どういうサービスがユーザーに受け入れられるのか、そういったことに対しても、変化の遅い昔なら、組織のトップが決めて後は部下がその指示どおり動けばよかったのです。したがって昔は、若い人はあまりものを考える必要もなく、上からの指示に従う誰でも同じの金太郎飴、「指示待ち人間」でよかったので、企業は、神戸大学の学生ならとにかくOKという、よくよく考えれば個人を見ず、学生をバカにしているといっていいような採用活動をしていました。そして残念ながらそれと連動するかのように、大学も学生をしっかり教育するということを怠ってきたといえるでしょう。その結果、自分の頭でものを考えない人間が大量に企業や役所に就職し、この10年間のあいだに多くの大企業の破綻、中央官庁の不祥事を引き起こし、日本から元気や希望を奪ってしまったのです。
 しかし、バブル崩壊以降の「失われた10年」の反省に立って、今は企業も役所も、採用に際してあくまで個人の資質や能力を見ようとしています。ましてや「ドッグイヤー」といわれるほど時代はすさまじいスピードで変化していきます。上からの指示を待つだけでは、時代の変化やニーズに対応できません。トップであれ下であれ、一人一人が時代や社会を観察しながら問題点を掘り下げ、問題解決のために有効な企画や提案を出すことが求められているのです。
 というわけで、もはや神戸大学の学生というだけでは企業や役所は採ってくれません。大学名を書かせずにエントリーさせる企業も増えてきました。「採ってくれない」と書きましたが、企業や役所からとにかく採用して貰おう、だから就職活動の時には相手に合わせればいいという考え方も通用しません。近年の就職活動では一方で、学生が業界や企業や役所を選択するという主体的な姿勢も必要だからです。
 これから夏休み、本格的な就職活動が始まる秋に備えて、自分は卒業後どんな進路を選ぶのか、なぜその進路を選択するのか、就職志望の人はなぜ自分は就職するのか、自分は何がしたいのか、何ができるのか、社会の中でどんな役割が果たせるのか、社会にはどんな仕事やどんな会社があるのか、じっくり考えて研究してみましょう。新聞をちゃんと読んで社会の動きを観察するクセを養って下さい。また、インターンシップやOB・OG訪問にチャレンジすることは自分と職業を知る大きなキッカケになります。
 大学での学びも大切にして下さい。演習でのプレゼンテーションやディスカッション、論文作成などは積極的に取り組み、自分で学ぶ力を身に付けて下さい。将来の仕事の上だけでなく、就職活動の面接の際のしっかりした受け答えとなって必ず生きてきます。最近の面接では卒論のテーマについて聞かれることもあるのです!

 国際文化学部EC委員長 (国際文化学部教授)
 内田正博

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